経皮毒(ケイヒドク)とは
皮膚を通して体内に有害な化学物質を取り入れてしまうことを言います。
その他に私たちが外側から物質を取入れる経路は、口から食べ物として取入れる「経口吸収」、呼吸から取入れる「経気道吸収」があります。
なぜ経皮毒は危険と言われるのでしょうか。
◎ 皮膚から吸収されたものは排出されにくい
口から吸収したほとんどの化学物質は肝臓などの消化器官を通り分解され排出されますが経皮吸収したも のは分解する器官を通らないためそのまま体内に蓄積されると言われています。その分解率は化学物質が 肝臓を通った場合と比べて・・2%。この数字の低さと同時に経口吸収の際の肝臓への負担の大きさも注 視しなくてはいけません。
◎ 化学物質は分子量が小さく、皮膚から吸収されやすい
私たちが触っている一番外側の皮膚「表皮」は何層かの角質でできており、自然界に存在する微生物や ウィルスの分子を通さないバリアになっています。ですが現在私たちの身の回りにある日用品(洗剤、 シャンプー、化粧品など)に使われる化学物質は極めて小さい分子の集合体からできており、私たちの皮 膚を通り抜けてしまうのです。
化学物質は脂溶性のため皮下脂肪、脂肪の多い子宮や前立腺、脳に蓄積されやすいと言われています。
また、角質層は体の部位によって厚さが違うため経皮吸収率も変わってきます。
◎ 二の腕の内側を「1」とした時の経皮吸収率と気をつけたい日用品。
頭 皮 : 3.5 倍 シャンプー/リンス/カラーリング剤
頬・顎 : 13 倍 化粧品
手のひら: 0.83倍 ハンドクリーム
背中 : 17 倍 洗髪剤のすすぎ残し/ボディクリーム
脇の下 : 3.6 倍 デオドラント
性 器 : 42 倍 生理用ナプキン、子供用・大人用おむつ、入浴剤
かかと : 0.14 倍 ボディクリーム
皮膚が薄いところに使用したり、塗布したりする日用品は特に気をつけて選びたいですね。